私たちの体は、ひとつの部分が動くと別の部分もつながって動くように出来ています。
たとえば、息をする時に肺がしっかりふくらまないと、だんだん胸や背中の筋肉が弱り、姿勢が悪くなってしまいます。すると、ふだん動かしていたはずの深いところの筋肉や骨が動かなくなり、「サビついた」ようになって、ほかの場所にも肩こり、首こりのように不調が広がってきます。
呼吸や消化、血液の流れなど、私たちが眠っている時でさえ体は休まず働いています。さらに、重力の中で二本の足で立つために、背骨のカーブや足のアーチなど、多くの仕組みが協力し合っています。
そのため、体のどこか一ヶ所の動きが悪いために、その負担が別の場所に伝わり、悪い連鎖が続いて頭痛、腰痛や神経痛、だるさのような不調や病気に行きついていた、という事がよくあります。
その「始まり」を見つけて、体を根本からよい状態に戻すための方法が人体力学です。